懐かしくて温かい、レトロでメルヘンな世界が広がるうつわ
ラフでカジュアルに描く、めでたい鯛と伝統文様である青海波
片手の手のひらにのるくらいの大きさで、思わずぎゅっと包み込みたくなる可愛さです。
縁の鉄絵とカラフルな小花の色合いはどこかレトロな雰囲気も。

田中さんが形作るうつわは、使い手に寄り添った、シンプルでありながらも、実用性の美しさ、用の美に添ったもの。
青白く艶があり、素朴で上品な磁器素地は、李氏朝鮮の白磁に通じます。
そんな純白の素地に広がる色彩豊かな絵付け。
うつわそのものの素材にぴったりとハマる「絵の質感」を大事にされている田辺さん。
原稿用紙につけペンで描くイメージに近い感じで、パキッとした美しい絵を意識して描かれています。
手にした方それぞれに寄り添うようにと、カラフルでありながらも、色彩には統一感を持たせ、内容はストーリー性を感じさせるものに。
素地と絵付けが合わさり引き立つバランスがTATA pottery studioさんの魅力です。

鯛が描かれた豆皿は、お刺身をいただく際のお醤油皿にぴったり。
その他に、薬味をのせたり。
おかきや、お酒のおつまみをのせて。
和が良く似合います。
手にした時の軽さ、滑らかな質感、お手入れのしやすさ。
毎日使いたくなる心地良さがたくさん詰まっています。

磁器とカラフルな絵付けという組み合わせが、どこかレトロで懐かしく、それでいて上品さもある、私たちの心をつかむ作品たち。
食卓でゆっくりと絵を眺めながら愉しんでいただけたら。
※作品によって、同じ柄でも色味の濃淡の出方や細かな絵付け部分の色に多少の違いが見られます。それらはひとつひとつ手作りでつくられたものならではの風合いとして、ご理解いただきますようお願いいたします。